こんにちは。naoko(@Nko_Life)です。
介護の仕事は大変だと言われていますが、勤務中に「こんなときどうすればいいのか?」という場面に遭遇したことはありますか?
例えば、思うように身体介助が出来ないとか、時間内に業務をこなせないと言ったことや、業務と関係はないが、人間関係に悩むことがあるなど。
悩みの尽きない職種ではないでしょうか?
今回は訪問介護事業所での困りごとを例に、解決方法をご紹介していきたいと思います。
食事介助の必要な利用者さんが、食事を摂ることを嫌がる場合
食事は人が生きていく上で、必要不可欠なものであり、楽しみの一つになっている利用者さんも多くいらっしゃると思います。
まずは、何故食べたくないのかの原因を探ります。
✅ 嫌いな食べ物だった
✅ 食べる順番が決まっていた
✅ 食事をする場所がいつもと違っていた
考えられる原因を探して、一つ一つ確認していきます。
食事の形態が変わった
味の変化が大きくなくとも、見た目に変化があることで、食欲が減退することは大いに考えられます。
食事形態が変化するときは嚥下状態の低下が主な原因になると思いますが、刻み食ではなく、柔らかく煮れば歯茎だけで潰せるような野菜料理にするなど、視覚的に一工夫すると良いでしょう。
嫌いな食べ物だった
場合は、例えば生で食べるのは苦手だけど火を通せば食べることが出来るか?などの確認も事前に行うことが大切です。
また、嫌いではなくアレルギーの場合もありますので、食事介助や調理の支援が必要な場合には、食物アレルギーの有無も合わせて確認するほうが良いです。
食べる順番が決まっていた
食事をする際に、これから食べるという決まりがあったりしませんか?
私は、必ず水分か味噌汁を先に口にしています。
このように、利用者さんにも順番がある可能性がありますので、まずは利用者さんが何から食べたいか確認した上で食事を進めていくことがポイントになります。
食事をする場所がいつもと違っていた
利用者さんはいつもどこで食事をしているか?
座っている位置なども含めて、ご本人の希望の場所があるかもしれません。
この場で食事を配膳して良いか、配慮することで安心して食事をすることに繋がります。
掃除をさせてくれない利用者さんの場合
掃除の支援は、訪問介護でよくある支援内容の一つです。
居室内の掃除が行き届いていないため、掃除の支援に入ることになりましたが、利用者さんのお宅へ訪問すると、「まぁまぁ掃除は良いからゆっくりしてよ」と、やんわり掃除を断られるパターンや、「掃除は起きてからやったからやらなくていいよ」とはっきり断られることが時々あります。
それでもヘルパーとして訪問している以上、支援を行わなければなりません。
こんな時、まずは利用者さんとお話しをすることが大切になります。
断れた際に、「仕事なので、掃除させて頂きます」なんて言ってしまったら、あなたならどう感じますか?
ヘルパーとしては、掃除をして綺麗にしたいと感じていても、利用者さんは、整頓する程度の掃除を希望している可能性もあります。
完璧な掃除をすることにこだわってしまうと、自尊心を傷付ける原因にもなりかねません。
例えば、掃除をしたと仰っている利用者さんには、どこをどのように掃除したのか確認してみると、細かい部分の掃除や、掃除がしにくいところは避けていたことが判明したとします。
掃除をしていない場所を把握することで、利用者さんが掃除しにくい箇所を把握できると同時に、ヘルパーも掃除を行うことができます。
それでも掃除を拒まれる場合は、やはり無理に行わず、整理整頓を一緒に行うなどして、利用者さんの負担となる作業の補助を行うことで、支援を行いつつ、信頼関係を築いていくことが出来ます。
入浴介助の時にケガをさせてしまわないかなどの不安がある場合
大前提として、利用者さんのお宅へ訪問するヘルパーは介護のプロです。
支援の中でも転倒リスクが高く、事故に繋がりかねない入浴支援ではありますが、決して利用者さんに不安を見せるということはあってはいけません。
入浴介助の際は、まず利用者さんがどの程度の動きが可能であるのか把握する必要があります。
訪問介護でよくあるのが、麻痺等なく、転倒防止のための見守り程度の入浴介助だったりします。
その場合でも、浴室の出入りや浴槽のまたぎはどの程度できるのか、足の上がりや、手すりの位置、手足の運び方に無理はないか、など観察ポイントが多々あります。
入浴中の転倒する可能性がある場合はどんなときか?
浴室の出入り口、浴槽のまたぎ、洗身洗髪後の泡の残りで足を滑らせてっしまう等
危険予測をある程度しておくと、万が一滑ってしまったとしても、転倒防止に努めることが可能です。
やはり一番大切なことは、ヘルパーが不安である態度を利用者さんに見せないことだと思います。
不安な時は自分が思っているほど利用者さんへ伝わりますし、そんなときに限って事故が起きたりすることがあります。
訪問時・訪問中の緊急時の発生の対応について
訪問介護で一番焦ってしまうのは、なんと言っても緊急時の対応だと思います。
転倒による骨折や痛みの訴え、持病や原因不明の痛みの訴え、訪問したら意識がなかったとい事例もあります。
どんなときでもまずは冷静に状況把握に努め、日頃から緊急時の対応について研修などでフォローして備えておくことが大切です。
自分に発熱の症状がある場合、額に手を当てる動作をしませんか?
極端な話ですが、現場で緊急時に遭遇すると、そういった簡単な確認すらできなくなってしまうヘルパーは少なからずいます。
事業所としても、ヘルパー個々の知識や技術を高めることで、臨機応変に対応することが可能になります。
様々な場面に対応することが出来るヘルパーを育成することは、利用者さんからも信頼を得ることに繋がりますので、研修などでしっかりフォローしていくことが大切になると思います。
まとめ
ホームヘルパーと言うものは、現場で1人で対応することが多いため、不安要素も多い職種だと思います。
もちろん現場では1人で訪問することになりますが、事業所の職員として、不安なことがある場合は、同じヘルパーやサービス提供責任者、管理者等に相談して、不安をできるだけ解消しておくことをおすすめします。
もちろん、支援回数を重ねることで成長することもあると思いますが、それだけではカバーできない場合もあります。
また、全て同じやり方で解決するとも限りませんので、ヘルパーとしての引き出しはたくさんあったほうが、いざというときに焦ることなく、正しい対応が出来ることでしょう。
利用者さんが、その人らしい生活を送れるよう支援するという目的があることを忘れず、ヘルパーの独りよがりな介護にならないことがとても大切になると思います。
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