自宅で療養、介護をしなければならなくなったとしたら、どのように対応する?

介護

こんばんは、naokoです。

突然ですが、急に家族を介護しなければならない状態になったとしたら、
具体的に何をどうすればいいか、考えたことはありますか?

近年、高齢者社会となっている日本ですが、最近では新型コロナウィルスの影響もあり、
高齢者だけでなく、若者も看護・介護が必要な状態になっています。
また、連日ニュースやSNSでも、入院することが難しいという情報があり、
政府の対応策として、軽症者は自宅療養という方針を打ち出しています。

では、実際家族に陽性者が出てしまい、隔離もできない状況になった場合の対処法について、
考えていきたいと思います。


介護者の感染対策を行う
まず初めに行わなければならないことは、介護者の感染対策です。介護者が感染対策なしでは、
家庭内感染は防ぎようがありません。
大人が何人かいる家庭では、交代して看る、という選択肢もあるかもしれませんが、基本的には、介護者は1人だけ担当を決めるようにしてください。
まずは服装ですが、病院のような物品はもちろん揃っていないと思いますので、ゴミ袋や雨具での
即席の防護服を作って用意します。また、マスクはもちろん着用の他、フェイスシールドなどの二重で対策が出来ると、より安全に対応できると思います。手袋に関しては、使い捨ての物を使用し、都度破棄するようにしましょう。履物に関しては、隔離している居室専用のスリッパを用意してください。靴下で入る場合は、居室から出る際に脱ぎ、ビニール袋に入れた状態で持ち運び、すぐに洗濯するようにしましょう。

▼簡易防護服の作り方

環境整備を行い、要介護者の状態確認を行う
介護者の感染対策の準備が出来たら、環境を整えます。
まずは、隔離する居室の入り口に、専用のゴミ箱、使い捨ての手袋、ビニール袋などの消耗品、消毒液を用意します。また、出入り口には消毒液を染み込ませた布などを敷いておくと、スリッパの裏側も簡単に消毒できるので、おすすめです。
施設での感染症対策では、尿取りパッドに消毒液を吹きかけて使用していました。
ずれると転倒のおそれがありますの、テープなどで固定してください。
居室内の環境としては、全て要介護者の専用の物を用意します。
着替えの他にタオルや体温計などのバイタル測定に使用する道具など。
環境を整え終えたら、要介護者のバイタル(体温、血圧、血中酸素飽和度)の把握を行います。
要介護者の平熱や、通常時の平熱の把握を行うことで、異常をいち早く発見できる目安になります。
また、血中酸素飽和度は、状態安定値が96%~99%になりますが、手や足の指で測定する際に、
冷えていたり、呼吸が整っていないと数値が正しく表示されない場合もあります。
その場合は、測定部を温めたり、深呼吸をしてもらうなどの対応をすると、正しく測定できます。
バイタルの測定は、出来れば朝、昼、夕、寝る前と定時での測定をすると理想的です。
(介護者も定でバイタル測定を行い、記録しておくと尚良いと思います。)
要介護者が自分でも測定できるほどの状態であれば、メールや電話等で報告し、記録しておくだけで十分だと思います。記録する際は、数値の他に息苦しさや倦怠感等の症状があるかどうかも同時に確認し、メモを取るようにしましょう。
食事、トイレ、入浴 生活に必要なことについて
次に大切になってくることが、生活に欠かせない内容です、
【食事】
使い捨ての紙皿、割りばしを使用しましょう。使用後は、専用のゴミ箱へ捨てる。
【トイレ】
2つある場合は、片方を専用のトイレにしましょう。ない場合は、使用後すぐに掃除を行い、消毒と喚起をする。
【入浴】
要介護者が動ける場合は、必ず最後に入浴し、入浴後は掃除をしましょう。
要介護者が動けない場合は、介護者により清拭を行います。
清拭とは?
体を拭いて清潔を保つことを清拭と言います。
介護現場では、入浴が困難な方に全身清拭を行います。
清拭に用意するものは、タオル、桶やバケツ、お湯です。
桶やバケツがない場合は、タオルを濡らしてビニール袋に入れて、600w30秒ほどでホットタオルが用意できます。
全身を丁寧にタオルで拭いていき、下着や肌着を交換します。拭いていく部分をブロック分けすることにより、体の冷えを防ぐことが出来ますので、上半身の清拭→上半身の着替え→下半身の清拭→下半身の着替え、と言った具合に行い、呼吸苦がある場合は、寝たままの状態で対応することで、負担なく行えると思います。
【リネン交換】
せっかく入浴や清拭を行っても、寝具類をそのままにしていては、清潔を保てませんので、できれば定期的に交換をしましょう。交換できるほどない場合は、バスタオルなど大きめのタオルを敷いておくことで、簡単に交換することが出来ます。
こちらも交換する際は、使用済みの物をビニール袋に入れて持ち運びをするように心がけましょう。
手洗いと消毒、定期的な換気
感染症対策においては、一つ対応する度に手洗いをすることで、感染リスクを軽減することが出来ます。要介護者の居室に入る前、出た後の消毒も同じく感染リスクを軽減するので、必ず対応前後は手洗いと消毒を行うようにしましょう。
また、定期的に居室内の喚起を行うようにして、空気の入れ替えを行います。
今の時期暑さで窓を開けることが少ないと思いますが、空気が籠っているとウィルスが住みやすい環境となってしまいます。サーキュレーターや扇風機等の駆使して風の流れを作りながら喚起すると良い良いと思います。
使用済みのゴミの処分方法
最後に、使用したマスクや手袋、簡易防護服等の捨て方についてです。
簡易防護服や手袋については、脱ぐときに裏返しにするように脱ぎ捨て、専用のゴミ箱へ捨てた他の物品に関しては、家庭のゴミと混ぜないように注意してください。ゴミを捨てる度に口をしっかりとしばるようにして、二次感染を防ぐようにすることも大切です。

これまで紹介した家庭内での介護方法については、あくまで介護者がいる場合になります。
どうしても自宅療養にならざるを得ない状況の場合は、市町村などにより、買い物代行などのサービスを行っているところもあるようです。
最近では、自宅で亡くなられる方も増えてきており、一人暮らしの方も多いと思います。
一人暮らしの方は、出来る限り、家族や友人に細かい連絡を毎日することで万が一に備えることが出来るかもしれません。
長期化する自粛生活にストレスが溜まっているかもしれませんが、日頃から感染対策を行い、気が緩まないように注意して生活をしていきたいですね。
naoko

はじめまして。
管理人のnaokoと申します。

神奈川県川崎市出身。
夫、息子(4)、娘(0)、猫と暮らしている30代です。

介護士歴・・・6年
主婦歴・・・・5年
ママ歴・・・・4年

育休中で仕事はお休みしています。

介護士の経験と主婦・母親としての経験を基に役立つ情報を発信していきたいと思います。

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