【介護の現場】認知症の対応は難しい?対応のコツは生活歴にあり!

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こんにちは。naoko(@Nko_Life)です。

介護士が入居者さんに対してストレスを感じて暴行をしたり、殺人を犯してしまうような事件が目立ってニュースに取り上げられることが度々ありますが、介護士はみなストレスを抱えて利用者さんへ接していると思われてしまうかもしれないのではないかと、心配してしまうときがあります。

実際、表立っている職業ではないので、クローズドな部分が多く、職業に関わりのない人たちにとっては、『大変な仕事』で片付けられてしまいます。

私は、介護士としてはまだまだヒヨッコではありますが、介護の仕事はとてもやりがいを感じると同時に楽しくもあります。

嫌なことが無いわけではありませんが、嫌だと感じていたときは、何事においても『無知』であったがため、考え方も視野も狭くなってしまっていました。

 

今回は、『認知症』の対応方法について、私が体験した実例を基に解説していこうと思います。

 

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👉この記事に書かれていること
✅ 認知症とは何か?
✅ 身近な人が認知症になったときにすること
✅ 認知症対応の実例

 

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認知症について

認知症とは?

認知症とは、脳に障害が起きることで認知機能の低下や記憶障害が起きて、日常生活の様々な場面で支障が出てしまう病気です。

 

【アルツハイマー型認知症】
脳の一部が委縮し、記憶障害や判断力の低下を招きます。
認知症を患う人の多くがアルツハイマー型。
【レビー小体型認知症】 
レビー小体という異常なたんぱく質が脳の神経細胞の中に生じ、大脳に広がる。
幻視の症状が現れる。
【血管性認知症】
脳梗塞や脳血管の疾患により、脳神経に異常が起こることで認知機能の低下を招く。
症状に波があり、麻痺や歩行障害なども伴うことが多い。
【前頭側頭型認知症】
前頭葉、側頭葉の神経細胞が徐々に破壊されていくことで現れる。
原因が分かっておらず、異常行動や性格の変化などが見られる。

 

認知症有病率は増える推計

厚生労働省の調査によると、認知症の有病率は年々増加にあり、2025年には5人に1人が認知症になると言われています。

現時点では、認知症を完治する手立てはなく、認知症になってしまった利用者さんのご家族は『まさか自分の家族がかかると思わなかった』とよく言われます。

認知症は他人事ではなくなってきている今、考える機会になればいいなと思います。

 

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認知症の疑いがあるときは?

【セルフチェック】もしかして認知症?

物忘れと認知症は違いがありますが、初期段階で判断することは難しいです。

自身やご家族、身の回りの人で『変だな?』と思う行動など目安項目としてチェックしてみてください。

1.同じことを何度も聞く、物をよく無くす(すぐに忘れる)
2.今まで出来ていたことが難しくなった(日常動作)
3.何事にも関心が無くなった(無気力)
4.怒りっぽくなった(性格が変わった)
5.疑い深くなった(物盗られ妄想)
これに当てはまったからと言って、必ず認知症ということではありません。
あくまで目安のチェック項目になりますので、必ず医師の診断を基準としてください。

身近な人が認知症になったら?

身近な人が認知症になってしまったらどうすればいいのか?

それは、『今まで通りに接すること』だと思います。

認知症になってしまうと、どう対応したらいいのか分からず、周りの人が離れていってしまい、人付き合いが疎遠になることで、更に認知症の症状が進んでしまう場合があります。

認知症のため、同じ会話を繰り返ししてしまうことがよくありますが、『また同じこと言っているわよ!』と注意される方もよく見受けられますが、これも対応としては良くないことで、本人としては、同じ話をしている自覚がないのに注意され、更なる混乱を招いてしまいます。

 

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実例!認知症の対応

case1.男性 70代 Sさん

Sさんはご夫婦で入居されましたが、奥さんのこと以外は何も覚えておらず、理解度も低いため、日常会話もなかなか難しい方でした。

日中はとても穏やかで笑顔が素敵な方ですが、夕方以降は不穏状態がとても強く、怒りっぽい性格になってしまっていました。

夜中に徘徊してしまうことも度々あり、声掛けをしてもなかなか自室へ戻らないため、よく一緒に夜中のお散歩をしていました(笑)

 

Sさんについて、ご家族曰はく、認知症になってから怒るようになってしまったそうで、昔はとても温厚で、毎日畑仕事をして野菜を育てていたそうです。

日中に不穏になるときは少なかったですが、時々『どうしたらいいか分からない』と怒っているときもあり、そんな時は畑仕事をしていた時のことを尋ねていました。

『どんな野菜を育てていたんですか?』

『どんな育て方をするんですか?』

『〇〇の野菜は美味しいですよね!』

そんな風に語り掛けると、昔を思い出すように、スムーズに会話を始め、落ち着きを取り戻しました。

 

ある日、部屋が分からなくなってしまい、隣の部屋へ入ろうとしてしまったとき、表札を見せても自分の部屋だと言って聞かず、制止しようとすると、両手取っ組み合いになってしまった時がありました。

70代と言えど、男性で農作業で鍛えた体だったので、腕を捻られたのはいい思い出です・・・(笑)

 

case2.男性 90代 Kさん

Kさんは元医師ということもあり、『自分の状態は自分がよく分かっている』と仰り、身の回りのことも自身で全て対応し、自立した生活をされている方でした。

ある日を境に認知症の症状が出始め、人が変わったように職員に頼るようになりました。

それでも医者であったことは忘れていないようで、不穏になると『俺は医者だぞ!』と決まり文句のように仰っていました。

内科医だったKさんが不穏になったときは『最近お腹が痛くなるんですけど、こういう時はどうしたらいいですか先生?』と尋ねると『原因にもよるけども』と親切に教えてくださり、話し終わる頃には落ち着きを取り戻します。

 

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まとめ

✅ 認知症とは脳に障害が起きることで日常生活に様々な支障が出る病気
✅ 身近な人が認知症になったときはいつも通り接すること
✅ 認知症対応のコツは生活歴をヒントにする

2通りのケースを紹介しましたが、認知症の対応は十人十色。

必ずしもこの対応が正解ではありませんし、生活歴から対応をしても失敗することももちろんあります。

認知症の対応では、意思疎通が出来ずにイライラしてしまう人も多くいると思いますが、そんな時は、こんな対応もあったなぁと参考にしていただければと思います。

 

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はじめまして。
管理人のnaokoと申します。

神奈川県川崎市出身。
夫、息子(4)、娘(0)、猫と暮らしている30代です。

介護士歴・・・6年
主婦歴・・・・5年
ママ歴・・・・4年

育休中で仕事はお休みしています。

介護士の経験と主婦・母親としての経験を基に役立つ情報を発信していきたいと思います。

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