介護職の選択 施設勤務と在宅介護勤務のメリット・デメリットは?

介護

こんばんは、naokoです。

介護の仕事と聞いて想像することはどんなことでしょうか?

  • 仕事の内容と給料が見合っていない
  • 休みが取れない
  • 人間関係が大変そう
  • 不潔な仕事

など、様々なイメージがあると思います。

高齢者社会が進む昨今、介護の現場は常に人出不足に悩まされています。
他の福祉職と違い、場合によっては無資格でも働くことが可能なことから、
未経験者でも比較的働きやすい環境にはなっていると思います。

介護職には、様々な前職の方がいらっしゃいます。
営業職、飲食、OLや教師をやっていた方もいらっしゃいました。
幅広い年齢層を受け入れられるところも介護職の良いところで、
私が働いている事業所では70代の現役ヘルパーさんもいます。

では、施設系と訪問系の介護職では、どのような違いがあるのでしょうか?
私の経験から、メリット・デメリットを合わせてお伝えしたいと思います。


施設系

施設系と言っても、利用者さん側の介護度や条件により、入居先のジャンルが分かれてきます。

  • 特別養護老人ホーム
  • 有料老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • ケアハウス
  • サービス付き高齢者向け住宅  など。

私が勤めていたのはケアハウスになりますが、地域密着型だったこともあり、要支援~要介護5まで全ての要介護認定の利用者さんが受け入れ可能となっていました。

主な仕事内容は、身体介助全般、洗濯物管理、配膳、他事務作業でした。
身体介助は終日全介助が必要な方から、夜間のみ介助が必要な方など、その方に応じて対応していました。また、掃除に関しては、委託業者が介入していたので、洗濯物の回収を行い、業者へ出したり、戻ってきた洗濯物を入居者さんへ戻したりすることが業務に入っていました。

施設勤務で感じるメリット
勤務中は複数の職員と共に仕事を行うことが出来るため、新人の頃の分からないことや、一人で対応できないことがあったとしても、すぐに先輩職員に手助けしてもらえることでした。また、看護師が在中していたこともあり、急変時やケガをした際の処置も適切に行われていたことも安心して働ける要素の一つでした。
これは女性だけに当てはまりますが、妊娠した際に、フォロー体制を取りやすいのも施設系のメリットだと思います。
施設勤務で感じるデメリット
シフト制の勤務だったため休みが疎らで、日勤だけでなく、早番や夜勤もあり、生活リズムがバラバラでした。一人暮らしならまだしも、同居人がいる場合、生活リズムがずれていることに対して、ストレスに感じることもあるかもしれません。
他には、やることに追われがちで、利用者さんとお話しする時間が取れないため、介助が少ない方の傾聴が足りず、不満に思われてしまうことでした。
介助が必要な方は、必然的に居室へ訪問する回数も増えますが、自立に近い方に関しては、理由を着けない限り、ほとんど訪問する機会がないため、”ほったらかしにされている”と思われてしまう方もいらっしゃいました。

在宅介護系

在宅介護にもいくつかジャンルがあります。

  • 訪問介護
  • 訪問入浴
  • 通所介護(デイサービス)
  • 短期入所介護(ショートステイ)  など。

私は訪問介護とデイサービスの経験がありますが、現在は訪問介護事業所に勤めていますので、そちらを紹介したいと思います。

訪問介護事業所勤務で感じるメリット
働き方が選べるのが訪問介護の最大の魅力だと思います。施設勤務と違って、利用者さんの希望の時間に合わせてヘルパーさんが訪問するので、この時間帯で働きたいという希望に合わせて働くことが出来ます。また、ほとんどが1時間程度の訪問になるため、初心者の方でも”まずは1件の訪問から慣れたい”と言った要望も受け入れてもらいやすいです。
そして、主婦層におすすめするもう一つのポイントは、生活援助が多いことです。
生活援助とは、調理や洗濯、掃除などの日常的な家事全般になりますので、普段自宅行っている家事の延長線なので、難しいことはありません。もちろん、専門業者が行うような掃除や大掃除と言われる部類に入る掃除などは、介護保険では行うことが出来ないので、不安要素も少ないと言えます。
訪問介護事業所勤務で感じるデメリット
続いてデメリットについてですが、現場での対応は1人で全て行わなければならないのが、新人ヘルパーさんによくある不安要素の一つです。家族がいる場合もありますが、一人暮らしをされている方が多く、訪問したら転倒していた、なんてこともあり得ます。もちろん事業所の指示を仰いで対応する方法もありますが、一刻も早い対応を求められる場合も考え、緊急時の対応は必ず覚えてもらうようにしています。
他には、一度働く曜日や時間が決まったら、ほとんど固定勤務になることです。利用者さん都合で休みになることがあっても、ヘルパーの都合で何度も休むことが難しい事業所がほとんどです。これは、施設に比べると勤務している職員が圧倒的に少ないため、予備の人員を配置することが難しい事業所が多いようです。同じ理由で、妊娠する=退職する選択しかなくなってしまうことも多いようです。(私の場合は、サービス提供責任者という役職があり、妊娠しても離職することなく在職することができました)
施設勤務から訪問介護事業所勤務に移るキッカケになったことは、利用者さんとの時間を取れないことに疑問を感じたからでした。施設勤務の時は、時間に追われていることがほとんどで、機械的な動きしかできなかったことを毎回のように反省していました。しかし、訪問介護事業所に勤めるようになってからは、訪問して仕事をしつつ、利用者さんとお話しをする機会が出来たことで、傾聴や対話の大切さを改めて感じることが出来て、とてもよかったと思っています。
あくまで私の主観的な意見ではありますが、実際に勤務したときに感じることをお伝えしてみましたので、もし、介護の仕事に興味を持っている、または、介護の仕事をしているけど働き方を変えてみたいなどの考えがある方の参考になればいいなと思います。
介護職の離職率は高く、確かに大変な面も多くありますが、やはりやりがいを感じることが出来ることや、私生活でも役立つ知識を持つことが出来ると言った魅力的な面も多々ある職種だと思います。
私が介護職に転職するキッカケも偶然ではありましたが、今は転職だと感じるほどです。
少しでも介護職に興味を持ってくださる人が増えるといいなと感じます。

はじめまして。
管理人のnaokoと申します。

神奈川県川崎市出身。
夫、息子(4)、娘(0)、猫と暮らしている30代です。

介護士歴・・・6年
主婦歴・・・・5年
ママ歴・・・・4年

育休中で仕事はお休みしています。

介護士の経験と主婦・母親としての経験を基に役立つ情報を発信していきたいと思います。

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